物語は1961年に始まった。
メルセデスベンツの管理者層のなかで、ロータリーピストンエンジンの新しいエンジンコンセプトが重要視されるようになっていた。
フェリックス・ヴァンケルのアイデアに基づいた新しいエンジンコンセプトの長所と短所について当時多くの議論が交わされた。
最終的に、メルセデスベンツはフェリックス・ヴァンケルと彼のエンジンの使用を許可するライセンス契約を締結する事を決定した。
回転燃焼エンジンの研究開発と並行して、将来どのメルセデスモデルにヴァンケルエンジンを搭載するかが社内で決められた。
メルセデスの技術者は多くの技術的ハードルをクリアし、強力に開発を推し進めたが、燃費の悪さやエキゾーストが弱いという大きな問題に対処できなかった。
1968年の終わりに、新しいエンジンを小型スポーツカーで初めてテストすることが決定した。
プロジェクト名は略称でC101とされた。
車はそれぞれが600ccの排気量で、280hpの総出力を持つ、3ディスクエンジンで駆動した。
最初の試乗のため、シュヴァーベンのクルーたちが、1969年7月15日にホッケンハイムリンクに向かった。
おそらくその日の試乗が、まさに秘密の開発を公にする第一歩であったことは明らかである。
この日ライカスタジオヴェルナーのプロの写真家がそのレーストラックにやってきてシュヴァーベンのプロトタイプの一流の写真をなぜ撮ったかについて説明する理由はほかに見つからないからである。
製品素材:レジン
スケール:1/43
形態:完成品ミニカー
メーカー型番:06049
商品コード:4907981667184
▼商品登録日:2021年11月09日