商品番号 M-066

1927年はイタリア国内1000マイル(約1600km)を走破することで知られた、ミッレミリア(Mille
Miglia/1000マイル)の始まった歴史的な年である。1930年には、メルセデスベンツの名はこの耐久レースで高まっていた。メルセデスベンツにとっての最初の勝利は1931年にもたらされた。
1955年、メルセデスベンツは300SLRをはじめてミッレミリアに投入した。このレースにはフェラーリ、マセラッティ、アストン・マーチンといった錚々たる強豪が名を連ねていた。参加車は数分おきにレースを開始していった。1949年以来、スタート順はくじ引きで決められ、それぞれのカーナンバーは出発時間を表していた。まだ若いが才能溢れるイギリス人ドライバー、スターリング・モスは、副操縦士デニス・ジェンキンソン("ジェンクス")と共にカーナンバー722を受け取った。
それは、彼らのレース開始時刻が午前7時22分であったことを意味していた。 彼らはその日、消して忘れることのできないレースを見せることになる。
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| ■ジェンクスの発明品、「ローラーマップ」が助手席に見える。 |
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デニス・ジェンキンソンは『ローラーマップ/巻き取り地図』と呼ばれる、ナビゲーションシステムを考案し、レースの歴史にその名を刻んだ。
この地図は、6mの長さの紙をにコースの詳細を記入し、試走のたびに修正を加えたものだった。結果、彼はドライバーに極めて正確な指示を出すことが可能だった。
その卓越したドライビング・スキルと、勝利への強い意志、そして300 SLRの信頼性のおかげで、スターリング・モスはローマに着くまでにはリードを得ていた。スタートから10時間17分48秒後、ゴールラインをぬけたモスとジェンキンソンは勝利の栄冠を手にすることとなった。その平均速度は、157.65
km/hという信じられないものだった。
長いあいだ、その記録は破られることはなかった。同じく300SLRを駆ったファン・マヌエル・.ファンジオが2位入賞を果し、メルセデスベンツの勝利を確かなものとした。忘れてはならないのは、SLRとドライバー達にとって舗装のされていない道路を疾走し、全速でギャップを超え、着地するるたびに激しい衝撃に耐えるという過酷なものであったということである。レースが終わる頃には、ブレーキパッドは磨耗しきり、金属のライニング同士がこすれあう状態にまで酷使されていたほどだった。
CMCのSLRは1,500ものパーツを手作業で組み上げたものである。 このモデルは歴史に刻まれた記録を忠実に再現したモデルといえる。この正確に再現された偉大なモデルをにすることで、あのときにスターリング・モスが感じたものを追体験できるだろう。ところで、スターリング・モスはレースを通じて緊急時の整備の際に使用する、メンテナンス・パネルをすべて取り除いた状態で走行した。これは彼が、不必要に時間を費やすのを嫌がったためだった。もしあなたがこの伝説のレースドライバーのような責任を負えないと感じるなら、副ドライバーである身を夢想することもできる。あなたはデニス・ジェンキンソンのローラーマップを持っていないだろうが、そのローラーマップのミニチュアもきちんと附属しているのだ。
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■スターリング・モスは常にレースではスポークが三本のステアリングを使用していた。内装は皮と、布素材で再現されている。
ドライバー側には跳ね上げ式のドアがあり、乗降がしやすいのだが、助手席にはそのような贅沢な装備はない。 |
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■アルミのホイールにスポーク張り。スポークはステンレスのニップルで固定されている。 |
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■取り外し可能である予備タイヤは、前後輪でサイズが異なる。 |
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| ■三枚羽のセンターロックナットでホイールはロックされる。 |
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■実車を精密に再現した、ベンチレーター導風孔とフロントガラス、バックミラー。 |
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■実物の雰囲気を再現したダッシュボードは、各種補機類まで精密に再現。 |
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| ■スターリング・モスの乗車の場合、この部分のアクセスパネルはメンテナンス性を高めるため取り外してあった。パネルは磁石で取り付けが容易であり、排気管はステンレス製。 |
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■精密な8気筒直列エンジンは傾斜配置されている。配線・配管類も精密に再現されている。 |
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■前輪のサスペンション機構と内装式のドラムブレーキ。 |
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| ■燃料はヘッドレストうしろのハッチから入れる。燃料タンクのキャップはステンレス製。 |
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■フロントライト周りのパネルは、ラジエータグリルと空気導入孔がある。 |
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■フレームの中にはリアサスペンション機構と燃料タンク、スペアホイール取り付け基部、電子制御式の燃料ポンプが収まる。 |
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■予備タイヤを取り出すには、ヘッドレスト基部からハッチを跳ね上げる。 |
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| 実車諸元 |
| ■8気筒直列エンジン( 33°右傾斜配置) ■燃料直接噴射 ■デスモドロミック・バルブ・コントロール
(機械式開閉コントロールバルブ) ■懸架装置:前輪ウィッシュボーン懸架、後輪シングルヒンジ・スイングアクスル懸架
■排気量:2,982cc ■最大出力:310hp/7,500rpm ■最高速度:約300km/h ■ホイルベース:2,370mm
■全長:4,315mm |
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